時の記念日

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2014年 6月12日 木曜日 天気曇り

今日知ったことだが6月10日は「時の記念日」だったという。ここ2,3日程、急遽やらなければならない事に追われ、ろくに新聞に目を通していなかった。今日落ち着いて過去の新聞にゆっくりと目を通してみてそうだったんだと分かった。だからどうなんだ、と特に取り立てる問題ではないが、自分の知らない間にそういう記念日が通り過ぎていった、というだけの事である。

 

時を刻む時計に有名な北海道札幌の時計台がある。私はまだ見たことないが行った人に言わせると、な~んてことない時計でわざわざ見に行くようなものでもないよ、と言われたことがある。わざわざその時計台を見るために札幌まで行く人はいなかろうと思うがなぜそれが有名な観光地になったのか?疑問に思ったのでちと調べてみた。

 

時計台が載っているのは三角屋根の木造2階建てバルーンフレーム構造の建物で特徴的な外観である。今では国の重要文化財に指定されている。計画者は札幌農学校2代目教頭であったウィリアム・ホイーラーであり、北海道開拓使工業局による設計・監督のもと建造された。周囲をビルに囲まれており、その景観などの理由から「日本三大がっかりスポット」と称されることもある。

 

札幌農学校とは、明治初期にに置かれた日本初の学士授与教育機関である。札幌農学校は札幌、ひいては北海道の開拓の歴史と密接に繋がっており札幌の発展に伴って規模も拡大し東北帝国大学農科大学、北海道帝国大学、そして現在の北海道大学へと発展した。

 

「少年よ大志を抱け(Boys、Be ambitious) 」この言葉は、北海道大学(旧:札幌農学校)の初代教頭のウィリアム・スミス・クラークが札幌農学校1期生との別れの際に、発したものだとしてよく知られている。

 

以下、クラークの残したその有名な言葉である。

(ウィリアム・スミス・クラーク)

Boys, be ambitious.
Be ambitious not for money
or for selfish aggrandizement,
not for that evanescent thing
which men call fame.

Be ambitious for the attainment 
of all that a man ought to be.

少年よ 大志を抱け!
お金のためではなく
私欲のためでもなく
名声という空虚な志のためでもなく
人はいかにあるべきか、その道を全うするために、大志を抱け

 

時は金なり、と言うがクラーク博士はお金のためには大志をいだくなと。だからなのかこの時計台、お金という言葉の響きからは程遠いほど悠長にどんとかまえて歴史の時を刻んでいるように見受ける。